活字倶楽部

活字倶楽部なる本を古本屋で立ち読みしてきました。これ、推理作家の名前が大きく載っていたりして目にはつくんですけど、ぱらぱらめくるとなかなか読む気が起きなかったんですね。でも、でも目に留まった「有栖川有栖」の名前……というわけで、開いたんですが。雑誌が1998年発行のものなので有栖川さんがお若い!ネコも可愛い!
肝心のインタビュ内容を読んで感じた事は「これはミステリ雑誌ではないのだな」という事。当たり前なんですけどね。火村先生の呼ぶアリスは苗字なのか名前なのか*1、アリスの誕生日はいつか、変態性欲の権化の由来は、アリスの容姿はとかとか*2。ちなみにこの内、アリスの誕生日は考え始めると割と面白いらしいですよ(火村の誕生日や、二人の年齢差について言及されている描写があるのでそれらを抜き出して考えると、結構狭められるらしい)。それらについての答えが優しいのが印象的でした。隣に「森博嗣特集」の時のバックナンバの雑誌も置いてあってそっちは読んでいないのですが、もっとばっさり切られてるんじゃないかとか思う(偏見ってこういう事か)。
で、その中で印象的だったのは「江神さんの過去に関するエピソードは『月光ゲーム』の時点で決めていたんですか?」への答え。要約すると、そのエピソードは「彼(江神)が喋りだしたんです」、という事でした。アリスの家族構成や火村の過去といった作品に出ていないエピソードについての質問には「決めていません」「必要な時に出てくるでしょう」という答えを見かけていたので、すでに出ているエピソードについての有栖川さんのこの答えにはとても興味が湧きました。リリカルな(笑)言い回しをするのね、と。
インタビュ以外の特集部分は、何かもにょもにょした。

*1:個人的には草野次郎がロージーと呼ばれているのと同じ位取り立てて突っ込むような事でもないと思ってた.

*2:いまだと作家編も学生編もマンガになってますね.