こどもの日に見た映画

既にアニメの展開を忘れかけていたんですが、そう言えばエンヴィは竜になってたしアルは記憶なくしたし大佐は眼帯してたし、エドは地味な服着てたかもしれない。
こうして見ていると、アニメ版はとことん暗いですね。人がばんばん死んでいくし、死に方も半端ない。大佐が雪に埋まっているシーンで笑ったのは良いのだけれどちょっと引くぐらい暗かったので、結果的にあそこで笑っちゃいけなかったんじゃ……という気分に。雪国じゃ大佐はすこぶる無能だとも思うけれど、やっぱり笑っちゃいけないんだろう。
エルリック兄弟を助けたい、幸せにしたいと自己犠牲的に死を選んでいく方も身勝手だけれど、兄弟(特にエド)も割と身勝手なので、相殺されているのかもしれない。ハイデリヒが望んでいるのは「ただエドを助けたかった」のではなく「ただ自分と言う人間がこの世に存在した証拠を残したかった」のではないかと思うのは捻くれなのかも。それにしたってハイデリヒは凄くいい奴で、大きなロケットの開発者として名を残せたかもしれない道を捨てて、「エドワードの夢の世界の住人」ではないという事を否定するだけという狭い世界での生きた証を残す道を選ぶなんて、いい奴過ぎる。