ボケ突っ込み
- 作者: 有栖川有栖,鷹城宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/05/13
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (60件) を見る
で、その『マレー鉄道の謎』。密室トリック自体は正直に言うと、この手のトリックで一度本を壁に投げつけてやろうか、というトンデモなものを知っていたのでそのイメージが払拭できなかったのが個人的にとても哀しい。こっちを先に読む事が出来れば良かったのに……。ただ、事件そのものを解決するまでの鮮やかさは相変わらず綺麗。全てが理詰めというわけではないのに、火村先生の言葉がすんなりと嵌っていくこの感じ!たまらない!!
アリスと火村先生の掛け合いも相変わらずまったりしてて面白い。今回やたらと火村先生のセンスに否定的だったんですけど、まあ仕方ないよね!アリスも若干、歳の割に若者っぽい格好をしているとは思うんだけれど、三十半ばぐらいならそう言うのが普通に似合う人もいるしなぁ。大龍とのやり取りも楽しかったし、厚み以上に楽しんだ感があります。