どうせ行けなくても「やっぱりね」と貴方は言う

文系科目って懐が広いよね。法学も文学も歴史も、ちゃんと勉強してなくても語っちゃってオッケー的な空気。
まあ、法律も歴史も自分の住んでる社会の事だから当たり前なんだけど。
で、「法学って難しい言い回しするけど、もっとシンプルになるべきだね」とかいう空気で語る人が多少間違いかましても、知ったかしても「まあ、人によって解釈は違うからね」と微笑むわけです。なんか文系格好良くない?
これからは文系男子が来るね、メガネ男子じゃないよ、文系男子。
質問にもそれなりに答えてくれて、話すの大好き!でも控え目で職場でも「俺、文系なんです」とか言い出さない。理系男子の口癖が「これぐらい普通でしょ」なら、文系男子の口癖は「人によって違うよね」、かと。


だいたい、理系のほうが質問には丁寧に答えてくれるとかそんな幻想はかなぐり捨てるべきですよ。あれは自分の知識を披露したいか、何も知らない文系が気に入らないか、もしくは文理問わず優しい心根の持ち主であるかのどれかなんです。
文系男子もまあ、割と自分の主義主張に拘っちゃうけど、それについてこれなくても全然いいんだ。決め台詞は「大丈夫、俺もそんなちゃんと分ってるわけじゃないから」この、頼りない感じと共感を誘う絶妙のバランスが、チャームポイント。
キメの一言は「分らなかったら本見ながらやっていいんだよ」です。文系は記憶力が勝負とか言うのは高校までで、あとは法曹でも目指さない限り普通の記録力があれば問題ない、それが文系。そして控えめなので、漢字とか間違ってても後でひっそり笑います。間違っても「仕事で書く文章の漢字も書けないなんて国語の基礎からきちんと学ぶべきだ」なんて言わない、だって「漢字は書けなくても問題ないし、パソコンで調べればすぐ分かる」とか「理系だから、漢字苦手なんだよね〜」とか可愛げのかけらもない言葉が返ってくるのが面倒だって文系男子は優しいから。


まあ、何があったって結局、どうして将来の展望について話を振られた私は「ダメダメ、女なんて寿退社で辞めちゃうんだから、3年後には寿退社でいなくなっちゃうんだから、そんな(仕事の)話したって無駄」とか酔っ払い理系男に言われなくてはならなかったのか、という疑問が解決できず、むしろその疑問はどす黒いものとなって静かに心に留まることとなったからです。
でもそういう人は私がもし3年後結婚してなくても「やっぱり仕事してるような女は行き送れるんだよね、せめて30前には結婚しないと」とか言い出すんです。
結局どう転んでも面倒くさい!ので文系らしく文章を書くことで発散してみました。