かわいそうな大人とかわいい子供

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

この作者の作品を読むのには、こちらも体力がある状態でないと持っていかれそうな気がします。
少女の感性の表現の巧さが評価されているような気がするんですが、その母親の語りの中にもそれが程良く混ざっていて本当に巧い人だとぶるぶる来ました。少女のころの感性って、結局その人の持っているものだから、年を重ねても、それが綺麗でも綺麗でなくても、例え本人が忘れてしまっていても、確かに残り続けるものなのだろうなぁ。