秋季限定栗きんとんとか

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

小山内さんこわい、ちょう怖い、という事を夏季限定から秋期にかけて思い知った次第です。
事件自体は、そうだろうなぁと思った通りなんですが、彼のこれからがさすがに気の毒でなりません。悪意と復讐と反撃と裏切りをいっぺんに食らわされたら、立ち直れなさそうだなぁ。しかも高校生という多感な時期に!!
後、堂島君ほんっと良いやつすぎる。多分、小鳩君の本当はそうなりたかった自分と、そうなりたくない自分が入り混じっているのが堂島君なのかな、と思いました。


こちらは違う意味で、というか素直に怖かったです。長編で読み切ったのは、これが初めてだと思うんですが、怖かったー。情景一つ一つが浮かんでくるし、すさまじい混乱が要所要所で起こっていて、終始振り回されてました。しかし続きが気になって読み進めてしまった、推理小説と冒険小説が丁度良い塩梅で混ざり合ってる小説でした。


あと、『46番目の密室』が新装版で出ていて買うかどうか真剣に悩んだ。もうアホほど読み返した小説なんだけど、新装版……!!
誘惑に負けて立ち読んだ解説は何だか本当に有栖川氏と綾辻氏の仲が良くて可愛らしかったです。